家を売却するとき、内覧客の第一印象を良くするために家具や照明などを配置してインテリアコーディネートを施す「ホームステージング」が注目を集めています。
数万円~数十万円の費用がかかる「ホームステージング」にはどのような効果があるのでしょうか。
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「ホームステージング」とは、中古住宅を売却する際、照明器具や家具などを配置して自宅をモデルルームのように演出することです。
日本ではあまり馴染みがありませんが、何もなく殺風景であるよりも家具や照明があったほうが家が明るく見え、暮らしをイメージしやすくなるため、欧米では一般的に取り入れられています。
大切なのは「第一印象」
住宅を購入する人はさまざまな視点で不動産を吟味しますが、購入の決断をするのにもっとも大きな影響を与えているのは「第一印象」であると言われています。
新築マンションのモデルルームのチラシを見て、素敵なインテリアの中で暮らす自分をイメージした経験のある人は多いのではないでしょうか。
中古住宅の場合、水回りの汚れや壁紙の汚れなどの生活感が出てしまうため、新築と比べるとどうしても「第一印象」が悪くなってしまいます。
中古住宅であっても、モデルルームのようにホームステージングをすることで、内覧客の「第一印象」を大幅に改善する効果があります。
第一印象が良くなれば、当然スムーズな売却につながるというわけです。
ホームステージングする部屋
ホームステージングをする部屋として、もっとも効果的なのが「リビング・ダイニング」です。
ソファやラグ、ローテーブルや観葉植物を配置することで生活空間をイメージしやすくなります。
また、「玄関」や「キッチン」に観葉植物などを配置することで、デメリットに目が行きづらくなり、印象がグッと良くなります。
家の印象を良くするためのアイテム
一般的なホームステージングではソファやテーブルなどを配置して生活のイメージを想像しやすくします。
より効果的な演出のためにおすすめなのが「おしゃれな照明器具」「観葉植物」「アート作品」を配置すること。
間接照明やペンダントライトなどで光を演出したり、殺風景な空間に絵やオブジェなどのアート作品や観葉植物があると、家の印象が大きく変わります。
家を売却するときに「ホームステージング」をするメリット
一般社団法人「日本ホームステージング協会」が発表する「2020年ホームステージング白書」によると、「ホームステージングは効果があると思うか」という質問に対して、ホームステージングを導入している不動産関連の企業及び個人の95%以上が「多少は効果があった」「非常に効果があった」と回答しています。
具体的にはどのような効果が見込めるのでしょうか。
ポータルサイトの広告を見た人の内覧が増える
家探しをする人は、インターネットのポータルサイトなどで条件を入力して物件検索をしています。
最近のポータルサイトでは、間取り図だけでなく外観や部屋の中の写真を掲載していることが多いため、ホームステージングした室内はインターネット上の広告でも見ることができます。
「ホームステージング白書」によると、実施前と実施後では、物件ページの閲覧数、問い合わせ数、内覧数が増えたという回答が60~70%となっています。
相場よりも高い価格で売却できる
アメリカのコールドウェル銀行の調査データによると、ホームステージングを実施した物件は、実施しない物件に比べて希望価格より6%高く売れたというデータがあります。
不動産は数千万円という取引になりますから、6%というのは見逃せない数字です。
3,000万円の物件が3,180万円、5,000万円の物件が5,300万円で売れるとすると、数十万の費用をかける意味は大きいと言えます。
ホームステージングは必ずしも高値での売却を約束するものではありませんが、一定程度の効果は見込めると考えて良いでしょう。
短期間で売却できる
先ほど紹介した「ホームステージング白書」によると、ホームステージングの実施後、成約までの期間が「大幅に短くなった」という回答が28%、「わずかに短くなった」という回答が52%となっています。
また、90%以上が1ケ月で成約したと回答しており、ホームステージングが販売期間の短縮にも効果的であることがわかります。
家を売却するときの「ホームステージング」にかかる費用
ホームステージングには家具や小物のレンタル費用にくわえて、運搬費用もかかります。
一般的にはどれくらいの費用がかかるのでしょうか。
ホームステージング専門業者に依頼する場合
専門業者に依頼する場合、ホームステージャーと呼ばれるプロがインテリアコーディネートおこなうため、効果的なホームステージングが可能です。
費用はリビング・ダイニングのみのプランで約20万円~、玄関やキッチンなどを含むプランで約30万円~、個室は1部屋ごとに約5万円~がかかります。
また、オプションでプロのカメラマンによる撮影を選ぶことができます。
費用は1ヶ月ごとで、期間が伸びるほど延長の料金がかかります。
インテリア会社が提供するホームステージング
インテリア大手の「ニトリ」では自社製品を使用したホームステージングサービスを提供しています。
リビング・ダイニングのみの「シンプルプラン」では、写真撮影時のみのプランで6.5万円~(撮影費は別途)、1ヶ月家具レンタルプランで8.5万円~、3ヶ月のレンタルプランで10万円~となっています。
リビング・ダイニングにくわえて、キッチンやバス・トイレなどの水回り、玄関などをコーディネートする「スタンダードプラン」では、写真撮影時のみのプランで11万円~(撮影費は別途)、1ヶ月家具レンタルプランで15.1万円~、3ヶ月のレンタルプランで18.5万円~となっています。
また、ホームステージングした室内の空間を3Dスキャンできる特殊カメラで360°撮影し、ウェブ上から360°自由な視点で内覧ができるコンテンツ「VR撮影」を提供しています。
撮影費用は35,000円~(部屋数による)です。
不動産会社が扱うホームステージング
アメリカでは、売主の仲介エージェントが仲介手数料の中からホームステージング費用を工面することが一般的なようです。
現在は世界的にも不動産市場が大変活況なため、各不動産会社による売り物件の獲得競争が激化しています。
そうした環境の中で、日本でも媒介契約を受けた物件に関して一定期間無料でホームステージングをサービスでおこなう不動産会社も出てきました。
この場合、ホームステージングの費用は仲介手数料に含まれているため、売主の費用負担はありません。
また、「ホームステージング料金の半額を負担する」という不動産会社もあるため、査定の際にホームステージングのサービスがあるかどうかを確認してみると良いでしょう。
リフォームやリノベーション
ホームステージングは家具や照明器具を設置しますが、部屋の状態が全体的に悪い場合は、費用はかかりますが壁紙や床を貼り替えるのも効果的です。
壁紙や床の張り替えには広さによって50~100万円程度の費用がかかりますが、物件全体の印象がかなり良くなるため、費用対効果が大きいと言えるでしょう。
自宅に住みながら売却活動をする場合
住みながら売却活動をする場合は、家具をレンタルする必要はありません。
ただし、荷物を減らしてトランクルームに預けたり、キッチンや浴室、洗面所などの水回りをプロに清掃してもらうことで効果が得やすくなります。
水回りのハウスクリーニングにかかる費用は5~10万円程度。
居住中の物件であっても、事前にこうしたコストをかけることで、内覧客の印象はグッと良くなります。
また、内覧の際はあらかじめすべての電気をつけておく、窓を開けて換気をしておくといった準備をしておくと印象が良いでしょう。
まとめ
ホームステージングをおこなうことで、不動産の魅力は格段に向上します。
費用はかかるものの、それ以上に高く売却できればリターンの大きい投資と言えます。
自宅を少しでも高く売りたい、短期間で売却したいという方は、一度検討してみてはいかがでしょうか?
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