近年、自分が亡くなる前に身の回りを整理する「終活」が話題になっています。
良く聞くようになった言葉ですが、終活はなぜ必要と言われるようになってのでしょうか。
また、実家に対してどのような活動をおこなえば効果的な終活がおこなえるのでしょうか。
ここでは終活の目的とは何であるのかに加え、終活の選択肢についてご紹介します。
実家をお子さんなどに相続する予定のある方は、ぜひご確認ください。
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弊社へのお問い合わせはこちら老後の終活をおこなう目的とは
終活の大きな取り組みの1つとして実家の整理があります。
では、なぜ実家を整理することが終活で大切と言われているのでしょうか。
ここで実家を整理する目的とは何であるのかを確認していきましょう。
目的①子どもに負担をかけないため
1つ目の目的は子どもへの負担を減らすためです。
もし、実家に何も手を付けていない状態で亡くなってしまうと、荷物の整理や実家の取り扱いなどはお子さんがおこなうかと思います。
そこで、どの荷物が大切であるのかや実家を売却するのか残すのかをお子さんが考えなければなりません。
しかし、これら作業は時間も手間もかかってくるものであり、お子さんへの負担になってしまいます。
終活をおこなうとこれら作業を自分でおこなえるためお子さんへの負担を減らすことが可能です。
終活とは自分のためだけにおこなうものではないため、お子さんと実家をどうしたいか話し合うことが必要になります。
目的②老後資金を確保するため
お子さんが巣立った老後はそれほど大きなスペースがなくとも生活が送れる場合が多いです。
実家をそのままにしていると使わないスペースが出てきてしまい、無駄になってしまいます。
しかし、家賃やローンの値段は変わらないため、その余分なスペースにもお金がかかっていますよね。
そこで、実家に対して対策を取ることで無駄な出費を防ぐことができ、老後資金の確保につながります。
とくに、実家が持ち家であるのであれば売却することによっても老後資金の確保が可能です。
このような理由で、元気なうちから老後資金を確保し、老後生活を豊かなものにするために終活をおこなう場合もあります。
目的③空き家にしないため
日本において空き家の増加は深刻な問題となっています。
具体的な問題点は後述しますが、空き家は所有者それぞれが考えることが重要です。
そして、終活によって実家の取り扱いを考えていないと、お子さんが残すといった選択肢を取った場合は空き家になってしまいます。
そのため、日本の問題点の観点からも終活は大切になるのです。
以上のように、終活は自分の老後、お子さんの将来、日本といった多くのことを考えておこなうものになっています。
1つでも当てはまるのであれば終活を適宜進めていきましょう。
終活で空き家はなぜ減らすべき?
前述で軽く触れましたが、空き家が増えるとどのような問題点が出てくるのでしょうか。
ここで空き家が増えることによって出てくる問題点を確認し、老後前にどのような取り組みが必要なのかを確認していきましょう。
空き家が増えている理由とは
1978年時点での空き家率は7.6%であったのに対し、2018年には13.6%と2倍近い値になっています。
では、なぜ空き家はここまで急激に増えてきているのでしょうか。
理由はさまざまなことが考えられますが、大きなものに少子高齢化と優遇税制が挙げられます。
少子高齢化とは出生率が著しく低い状況を指しますが、日本は世界のなかでも少子高齢化が激しい国です。
そして、少子高齢化は新しく家を購入する母数が小さくなってしまうため、必然的に空き家の数が増えてしまいます。
次の原因である優遇制度とは、空き家でも税金が下げられている現状のことを指します。
具体的には「住宅用地の軽減措置の特例」があり、空き家でも固定資産税や都市計画税が下げられるのです。
ですので、所有していても支払う税金が比較的少ないため、放置してしまっていることも理由の1つになっています。
空き家の増加で起こる問題とは
まず、空き家は空き巣や放火など犯罪リスクが高くなることがわかっています。
これら犯罪はその家だけでなく周囲の方にも迷惑・影響を与えてしまうものです。
また、放置している空き家は老朽化によって倒壊が起きてしまうかもしてません。
周囲の方にけがを及ぼす影響もあるため、問題の先送りをせずにしっかりとした管理が必要です。
しかし、老後に適切な管理をおこなうことは資金面・体力面で負担がかかってしまいます。
そのため、上記リスクを下げるためだけでなく、自分の老後のためにも実家は現在の時点で対処することが重要です。
実家の終活の選択肢とは
実家の終活方法は1つのものではなく、複数の選択肢があります。
ここで代表的な4つの選択肢を確認し、自分に合っているものはどれであるのかを確認していきましょう。
選択肢①リバースモーゲージ
リバースモーゲージとは自宅を担保に生活資金を借り入れ、実家に住み続ける制度です。
契約者が亡くなると実家を処分し、借り入れ金を返済します。
リバースモーゲージは亡くなると自動的に処分されるため、お子さんへの負担を少なくすることが可能です。
また、老後も今の家に住み続けられるといったこともメリットになります。
しかし、変動金利のため、最終的な返済額が借り入れ額よりも大きくなってしまう可能性もあるものです。
リバースモーゲージは老後も住み続けたく、返済額に大きなこだわりがない方におすすめな制度になります。
選択肢②リースバック
リースバックは実家を売却し、その後は賃貸物件として住んでいく制度になります。
つまり、実家を持ち家から賃貸物件へと変える制度です。
リースバックはリバースモーゲーと同様、老後も住み続けられるといったメリットが出てきます。
また、売却をおこなうため老後資金の確保につながることもメリットです。
さらに、賃貸物件に住んでいるため、自分が亡くなった場合もお子さんに大きな負担をかけません。
このようにリースバックは実家に住み続けたい方、老後資金を確保しておきたい方にとっておすすめな制度です。
選択肢③売却する
今までの選択肢は実家に住み続けることができる制度でした。
しかし、実家ほど広くなくても良い、別の家にも住みたいといった場合もありますよね。
そのような場合は実家を売却することがおすすめです。
売却は売却益を受け取ることができるだけでなく、好きな家に住むことができるようになります。
まずは売却額を知るために不動産会社へ査定依頼をおこないましょう。
選択肢④賃貸物件として貸しに出す
実家を自分で住むものにするのではなく、他の人に貸しに出すことも選択肢の1つです。
賃貸物件として貸しに出すことが多いですが、老人ホームとして貸しに出すことも見られます。
こちらの方法は賃貸経営がうまくいくと定期的な収益を受け取ることが可能です。
しかし、賃貸物件として貸しに出すためには内装をきれいにする、広告をするなど複数の取り組みが必要になります。
賃貸経営の経験がある方、これから賃貸経営をおこなってみたいと考えていた方はこちらの選択肢もおすすめです。
まとめ
今回は終活をおこなう目的と具体的な実家への対処法をご紹介しました。
終活は自分だけでなく周囲の人にとっても大切なものです。
終活をおこなう方はご紹介した選択肢のなかから自分に合っているものを進めていきましょう。
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