精神科病院に近い不動産でも、売買が制限されることはありません。
しかしながら、買主のなかには精神科病院が近いことを理由にためらう方がいることも事実です。
そこで今回は、精神科病院が近くにある不動産を売却するときに知っておきたいポイントについて解説します。
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弊社へのお問い合わせはこちら精神科病院に近い不動産も売却できる
精神科病院の存在自体は、不動産売却を制限されるわけではありません。
しかし、精神科病院が近いと心理的に気になる方は少なからず存在します。
偏見や間違った認識から、トラブルに巻き込まれるのではないかと考える方もいるでしょう。
このような事情から不動産売却においても、影響はゼロではありません。
そこで売却後のトラブルを防ぐためにも、買主に対してあらかじめ告知するなどの配慮が必要です。
精神科病院だけが敬遠されるわけではない
不動産売却において、買主から敬遠される要因は精神科病院だけではありません。
たとえば大型商業施設や幹線道路の近くは利便性が高い一方、車の往来が激しいために排気ガスなどの問題があります。
学校や幼稚園、保育園、救急指定病院の近くは、子どもやお年寄りがいる世帯には歓迎されやすい一方で、子どもの声や救急車両のサイレン音が騒音に感じられる方もいるでしょう。
このほか、以下の施設も嫌悪施設として敬遠される傾向にあります。
●ごみ処理場、下水処理場
●墓地・葬儀場、火葬場
●高圧線鉄塔
●ガソリンスタンド、薬品貯蔵庫
●工場、発電所、変電所
上記についても、私たちの生活に欠かせない重要な施設ばかりです。
しかし人によっては、騒音などを気にして不動産購入を敬遠することがあります。
このように精神科病院だけでなく、考え方次第では嫌悪施設であるとされる施設は数多く存在します。
そのため、精神科病院があるからといって、不動産売却において特別に不利というわけではありません。
精神科病院に近い不動産を売却するときの注意点
取引に制限のない精神科病院に近い物件でも、不動産売却の際には買主に対する配慮が必要です。
そこで不動産売却の際は、以下の注意点をチェックしておきましょう。
重要事項説明をきちんとおこなう
不動産売却において、売主は買主に対して契約不適合責任を負います。
そのため不動産売却にあたっては、取引後のトラブルを防ぐため重要事項説明をきちんとおこなう必要があります。
中古物件の売却においても、不動産会社などの宅建業者が仲介する際は、重要事項説明は義務付けられています。
これを怠ると、契約解除や損害賠償などを請求されることがあるため注意してください。
なお、説明は口頭だけでなく文書でおこなう必要があります。
重要事項説明をおこなったかどうかは、売買契約書などの記載の有無で判断されます。
そのため、告知事項があるときはもれなく記載するようにしましょう。
心理的瑕疵についても告知義務がある
不動産を売却する際、物件に何らかの不具合や欠陥があるときには、買主に対する告知義務があります。
告知義務の範囲は、雨漏りやシロアリ被害といった物理的瑕疵だけなく、精神科病院といった嫌悪施設(心理的瑕疵)があるときも同様です。
精神科病院の存在が心理的瑕疵であると捉えるかどうかは、個人差があるため一概に判断はできません。
そこで売却後のトラブルを防ぐためにも、嫌悪施設が近い場合には、買主に対してきちんと説明をするようにしましょう。
不動産会社へ確認するのがおすすめ
嫌悪施設の場合は、告知すべき範囲について法律などで定められているわけではありません。
また不動産から嫌悪施設までの距離は関係なく、何らかの影響を受けると考えられる場合には告知が必要です。
そこで迷ったときは自己判断せず、仲介を依頼している不動産会社へ確認するのがポイントです。
不動産会社にはさまざまな物件の取り扱い実績があるので、買主へ対応する際のノウハウも豊富です。
そのため、売却後にトラブルとなるリスクも少ないでしょう。
精神科病院に近い不動産を売却する方法
精神科病院に近い不動産は、近隣に嫌悪施設がない物件と比較して売却に時間がかかる可能性があります。
しかし売却方法によっては、早期売却も可能です。
物件の条件に合わせて、以下の売却方法も検討してみましょう。
売却価格を下げる
少しでも早く不動産売却したいときには、売却価格を相場よりも下げるのがおすすめです。
精神科病院に近い物件でも、相場より安いなどの利点があれば買主に許容してもらえる可能性が高まります。
同じく精神科病院に近い条件を抱えている競合物件との差別化も図れるため、早期売却を期待できるでしょう。
価格設定に注意する
たとえば、相場価格が3,200万円の中古住宅について、売却価格を決めるときのポイントを確認していきましょう。
購入希望者が中古住宅を探すとき、多くの方は不動産ポータルサイトで情報収集します。
そのため、条件検索を考慮した価格設定がおすすめです。
価格の条件が500万円単位になっている場合、3,000万円~3,500万円の検索条件で候補に上がります。
このケースでは、3,100万円(100万円の値下げ)では検索条件は変わりません。
そこで2,980万円などの価格設定にすれば、3,000万円以下の物件を探している方の目にも留まりやすくなるでしょう。
物件の資産価値を高める
競合物件との差別化を図るには、リフォームやリノベーションにより物件そのものの資産価値を高めるのも有効です。
資産価値を高めれば、相場価格で売却できるかもしれません。
ただし中古住宅を求める方は、少しでも安く物件を取得して自分好みにリフォームするのが目的であることも多いです。
そのため、リフォームやリノベーションを実施したとしても、かかった費用を売却価格に上乗せできるとは限りません。
上乗せしてしまうと売却価格は高くなり、かえって買主が見つからなくなるリスクもあります。
また、買主の好みやニーズと異なる工事を実施してしまうと、検討対象から外されてしまうこともあるでしょう。
そこでリフォームやリノベーションを実施する前に、不動産会社と相談しながら工事の是非を判断するのがおすすめです。
事業用として売却する
住宅としての利用はためらわれる不動産でも、事業用としてなら問題なく活用できるケースは少なくありません。
精神科病院に近い場合、コンビニエンスストアや飲食店などは病院関係者の利用が期待できます。
土地であれば、通院患者や見舞客の駐車場としての需要も見込めるでしょう。
このように不動産の利用目的によっては、精神科病院に近いことがセールスポイントになります。
不動産が住宅地ではなく商業エリアにあるときにも、事業用としての売却がおすすめです。
投資物件として売却する
事業用として売却する以外に、投資物件として売却する方法もあります。
家賃が安い物件には一定のニーズがあるため、精神科病院に近く、物件の取得コストを抑えたいと考える投資家は少なくありません。
入居者にとっても、ある程度の期間で退去する賃貸物件であれば、近くに精神科病院があっても気にしない方は多いでしょう。
とくにワンルームマンションなど、単身者向けの賃貸物件に活用できる土地・建物であれば、早期売却が期待できます。
まとめ
精神科病院に近い不動産は売却できるのか、注意点や売却方法とともに解説しました。
心理的瑕疵に該当するのは、精神科病院だけではありません。
そのため、精神科病院が近いからといって売却を諦める必要はなく、価格を見直すなどの工夫で早期売却も可能です。
不動産売却に不安を抱えている方は、訳あり物件の取り扱いに詳しい不動産会社に相談するのもおすすめです。
不動産の窓口 メディア担当
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