不動産売却における販売価格は売主が設定し、買主がそれに同意した場合に契約が成立します。
市況や人口動態などに起因する不動産には定価がないため、不動産会社がおこなう売却査定が販売価格を設定する際に役立ちます。
一方で、事前に自分でも価格相場を把握しておくことが大切です。
そこで今回は、売却査定の前に自分で価格相場を調べる方法や注意点、売却査定よりも高く売却するためのコツについてご紹介します。
不動産の売却をご検討中の方は、ぜひ今後のご参考にしてみてください。
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弊社へのお問い合わせはこちら不動産の売却査定をおこなう前に自分で価格相場を調べる方法は?
不動産の売却では不動産会社に売却査定を依頼するのが一般的ですが、事前に自分でも価格相場を調べておくと販売価格の設定がスムーズです。
売却査定における査定額は立地条件や不動産の状態などから総合的に判断して算出しますが、一般的に築年数が25年ほど経過すれば建物部分の価値は0になるといわれています。
そのため、不動産の状態が良くても立地条件の問題などで思ったより査定額が高くなかったというケースがあるかもしれません。
このような違和感を持つことなく、納得して売却の手続きを進めるためにも、事前に周辺エリアの価格相場を調べておくことは大切なポイントといえます。
実際の取引価格がわかるレインズマーケットインフォメーション
レインズマーケットインフォメーションとは、国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営するサービスのことです。
レインズマーケットインフォメーションを利用すれば、不動産の成約価格の相場がわかります。
ただし、レインズマーケットインフォメーションで調べられる相場は、一戸建てとマンションのみで土地の相場は含まれません。
そもそも不動産の価格相場を調べる際は、売り出し価格と成約価格の違いに注意する必要があります。
売り出し価格とは、売主が設定した販売価格のことです。
一方で成約価格とは、実際に売買契約が成立した際の売却価格のことです。
もちろん売り出し価格と成約価格が同じ場合もあります。
しかし、中古住宅の売買では値引き交渉がおこなわれることが少なくないため、一般的には売り出し価格よりも成約価格のほうが低くなります。
実際の成約価格は不動産会社や該当物件の売主、買主しか知り得ない情報ですが、レインズマーケットインフォメーションを利用することによって実情を知ることが可能です。
情報量が多く、操作性も良いため、自分で価格相場を調べるなら、まずはレインズマーケットインフォメーションを活用することをおすすめします。
土地の相場を調べるなら土地総合情報システム
土地総合情報システムとは、国土交通省が運営するサービスのことです。
レインズマーケットインフォメーションと同じように不動産の成約価格の相場がわかります。
ただし、土地総合情報システムにおける情報は任意のアンケート調査結果がベースです。
そのため、不動産会社が登録した情報が元になっているレインズマーケットインフォメーションと比較すると情報量が少なくなっています。
しかし、レインズマーケットインフォメーションでは土地の成約価格の相場は調べられないため、土地の相場が知りたい場合は土地総合情報システムを活用しましょう。
売り出し価格がわかるのは不動産会社の物件検索サイト
不動産会社が運営するサイトを見れば、近隣エリアの売り出し価格を調べることも可能です。
不動産会社の物件検索サイトには物件の写真が確認できるメリットはありますが、売り出し中の物件がなければ検索が難しいため、あくまでも参考程度に利用しましょう。
不動産の売却査定の前に自分で相場を調べる際の注意点
不動産の売却査定の前に自分で相場を調べる際は、注意点を念頭に置いておく必要があります。
さっそく、どのような注意点があるのか見ていきましょう。
相場どおりの売却価格で売れない可能性がある
自分で調べた価格相場はあくまでも目安であり、実際には相場どおりに売れない可能性もあることは注意点です。
マンションの場合は売り出し価格と相場に大きな違いがないケースが多いですが、一戸建ての場合は2割程度異なるケースが多いことを覚えておいてください。
そのため、先述した売り出し価格と成約価格の違いについてしっかりと認識しておくことをおすすめします。
レインズマーケットインフォメーションで調べる場合は、とくに意識しなくても問題はありません。
また、自分で調べた相場のみを参考にしないことも大切です。
エリア情報に精通した不動産会社が提示する売却査定額や、不動産の状態なども加味して販売価格を設定したほうが、売却の手続きがスムーズに進むでしょう。
条件の違いが売却価格を左右する
条件の違いが売却価格を左右することも覚えておきたい注意点といえます。
売却価格の変動は、次のような条件の違いによって起こります。
●立地:駅から近ければ高く、遠ければ安くなる
●土地の形状:長方形などの整形地は高く、旗竿地などの不整形地は安くなる
●土地や建物の広さ:広ければ高く、狭ければ安くなる
●築年数:新しい物件は高く、古い物件は安くなる
●リフォームの有無:リフォームしている物件は高く、していない物件は安くなる
このような条件が複雑に絡み合っているため、似たように見える物件でも売却査定額が大きく異なるケースがあります。
すべてが同じ条件の物件を見つけることは困難なため、あくまでも目安としてなるべく条件を合わせて調べることが大切です。
不動産の価格相場は変動しやすい
不動産の価格相場は変動しやすいという注意点もあります。
さまざまな要因から不動産の価格は変動してしまうため、3か月ほどの短期間で価格が下がったり、上がったりする可能性があることも覚えておきましょう。
そのため、価格相場を調べたり、売却査定を依頼したりしたあとは、なるべく時間をあけずに売却の手続きを進めることをおすすめします。
迷っているあいだにタイミングを見失い、不動産の資産価値が変わってしまう可能性があります。
不動産を売却査定の価格相場よりも高く売る方法とは?
ここまで自分で価格相場を調べる方法をとおして、不動産売却では販売価格の設定が大切なポイントになるということをお伝えしてきました。
これを踏まえて、不動産を売却査定の価格相場よりも高く売る方法についてご紹介します。
売却査定も活用し、大切な不動産がなるべく高値で売却できるように手続きを進めましょう。
ただし、不動産の条件などによっては必ずしも高値で売れるわけではないことを覚えておいてください。
販売価格は少し高めに設定するのがおすすめ
中古不動産の売却では、値引き交渉がおこなわれるケースを想定しておく必要があります。
相場どおりに販売価格を設定して売りに出せば、買いたたかれてしまう可能性も否定できません。
そのため、値引き交渉を見越した価格設定をしておけば、希望価格で売却できる可能性が高まります。
インスペクションでトラブルを回避
インスペクションとは、専門家による住宅の健康診断のことです。
不動産の不具合を事前に調査しておけば買主に安心感を与えることができ、売却後のトラブルの回避にもつながります。
タイミングを見極めることも大切
不動産が売れやすいタイミングで売却することも高く売るための方法の1つです。
1年のなかでも売れやすい時期は、進学や就職、転勤を控えた方の需要が高まる年度末だといわれています。
次に売れやすいのは、9月の転勤を控えた方に向けた7月から8月の時期です。
状況によっては競合が少ない上記以外の閑散期に売却したほうが良いこともあります。
適切な時期は不動産ごとに異なるため、より良いタイミングで売却することが大切です。
まとめ
今回は、売却査定の前に自分で価格相場を調べる方法や注意点、売却査定よりも高く売却するためのコツについてご紹介しました。
売却査定をおこなう前に自分で相場を調べておけば、実際に売却査定を依頼したあとの販売価格の設定がスムーズです。
高値で売る方法も実践し、不動産売却を成功させましょう。
不動産の窓口 メディア担当
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